失敗の効用

おはようございます。

先日、10年以上前に、取引したことがあった南京の工場の
周さんから連絡がありました。
随分久しぶりで、どうしたの?と言うと、
そこは、S社のセーターをつくっていたのですが、
S社が厳しくなったので、
その商品を引き受けて欲しいということでした。

実際商談したのは岡田さんです。
岡田さんは、20万ドル分のその商品を全量引き受けて、その工場との
取引きを進めたいと判断しました。
チャレンジしているなあ!と私は思いましたね。
もちろんリスクがあります。だからこそ挑戦です。

この1年間を振り返る時、
自分は何にチャレンジしたか?
その結果がどうであったか?
そして、来年は何にチャレンジするかを考えたいなあと思います。

思えば、
私の父は、私が入社した当時、
どんどんやれ!と背中を押してくれました。

私は入社してすぐに、
当時、まだお客様になってなかった小売大手に
サンプルを持って、会いにいきました。
しまむら、IYさんなど。
でも、当時の商品では、歯が立たないことを知りました。

そして、海外生産しなければと、1993年8月には、
友達に紹介された人に付いて、蘇州のセーター工場を見にいきました。
以来、16年間、毎月中国に行き、新しい工場を探し回りました。

うまくいくことばかりではありませんでしたが、
なぜそんなに自由にチャレンジができたのかというと、
やはり父が寛大に、励ましてくれたからだと今更思います。

一方で、今では嘘のような話ですが、
中国での直接取引きを始めようとした時、
ウチのような小さな会社が直接貿易してうまくいくわけない、
やめたほうがいい、とも言われたものです。

会社は、創業から、チャレンジの歴史で、
挑戦の積み重ねの上に今があります。
もし、誰も挑戦しなかったら、とっくの昔に倒産しています。

チャレンジをするというのは、
反対意見があるわけですね。
チャレンジというのはリスクをとる行動ですから。
それを容認し、励ます環境は絶対に必要だと思います。

そして、もう少し言うなら、
失敗することをどう捉える社風なのか?が重要です。
ここで言う失敗は、ミスをすると言うことではなく、
挑戦したからこそ生まれる体験です。

失敗しないというのは、一見良いことですが、
言い方を変えると、「挑戦しない」ということになっているかもしれません。
むしろ、成功から学べることは少なく、
失敗するから私たちは学び、成長できますね。

挑戦しないと言うのは、
それはビジネスではないかもしれません。
仕事ではないかもしれません。

今の会社は、たくさんの失敗の上にあるとも言えるでしょう。
今の会社は、たくさんの失敗が作っている。
同様に、
今の私はたくさんの失敗が作っている。

皆さんもそうではないでしょうか?

では、今まで、どんな失敗をしてきたか?
失敗の数だけ私たちは成長できる。

そして失敗するためには、挑戦しなければなりません。

来年も良い年にしていきましょう。

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